東京で狩猟免許を取る全手順!費用総額・試験日程と合格率を徹底解説
近年、地方移住やアウトドアブーム、ジビエ料理への関心の高まりを背景に、都心で暮らしながら「週末ハンター」を目指すビジネスパーソンや若年層が目に見えて増えています。しかし、大都市・東京で狩猟免許を取得しようとすると、他県とは異なる独自の試験スケジュールや、大都市特有の法規制、さらには警察署での複雑な手続きといった高いハードルが立ちはだかります。
「試験はいつどこで開催されるのか」「銃猟とわな猟で何が違うのか」「免許を取るだけで実際に山に入れるのか」――。こうした疑問や不安を解消すべく、本稿では東京都環境局の最新情報や関係機関への取材データをもとに、東京での狩猟免許取得から実際の出猟準備までの全ステップを網羅的に紐解きます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:東京都の狩猟免許試験は年1〜2回程度の限定開催であり、東京都猟友会の初心者講習会を受講した上での受験が合格への定石となっている。
- 要点2:試験自体の合格率は80〜90%と高いが、銃猟を目指す場合は別途「警視庁・所轄警察署での銃所持許可」が必要となり、費用総額30万〜50万円超・半年以上の期間を要する。
- 要点3:都内市街地の大半は鳥獣保護区・銃猟禁止区域のため、免許取得後は奥多摩・西多摩エリアでの活動や他県への「狩猟者登録」遠征を見据えた現実的な計画が必須となる。
【2026年最新】東京都環境局の狩猟免許試験日程と申請手続きの流れ
東京都内で狩猟免許を取得する場合、窓口となるのは東京都環境局自然環境部です。狩猟免許は国家資格(都道府県知事知事交付)であり、鳥獣保護管理法に基づき4つの区分に分かれています。
- わな猟免許:くくりわな、はこわな等を使用(18歳以上)
- 第一種銃猟免許:装薬銃(ライフル銃・散弾銃)および空気銃を使用(20歳以上)
- 第二種銃猟免許:空気銃・ガス銃のみを使用(20歳以上)
- 網猟免許:むそう網、かすみ網(使用禁止を除く)等を使用(18歳以上)
東京都における狩猟免許試験の日程は、例年夏季から秋季、および冬季にかけて年1〜2回程度実施されます。令和8年度の試験実施要綱においても、会場収容人数の上限が定められており、受付開始直後に定員へ達するケースが相次いでいます。申請期間を逃すと次回の受験まで半年から1年待つことになるため、公式ポータル(東京都環境局Webサイト)のアナウンスを事前に把握しておくことが極めて重要です。
申請時に最も手戻りが発生しやすいのが、狩猟免許 医師の診断書の取得です。精神機能の障害や麻薬・大麻中毒者でないことを証明する診断書が必要ですが、記載内容や有効期限(発行から3ヶ月以内など)に厳格なルールが存在します。かかりつけ医や心療内科・精神科等で事前に対応可能か確認しておかなければなりません。

合格率80〜90%の裏側|東京都猟友会の初心者講習会と独学・過去問対策
狩猟免許試験のペーパーテスト難易度そのものは決して過度に高いものではなく、例年の合格率は80〜90%前後で推移しています。試験は大きく分けて「適性試験」「知識試験」「実技試験」の3段階で構成されます。
適性試験では、視力(両眼0.7以上など・矯正可)、聴力、そして四肢の屈伸や手指の機能といった運動能力が判定されます。これらを通過すると、法令、鳥獣に関する知識、猟具の取り扱いに関する知識試験(三者択一式・全30問中70%以上の正解で合格)へと進みます。
多くの受験者が「独学だけで突破できるか」という疑問を抱きますが、合否を分ける最大の難所は実技試験です。実技では「狩猟鳥獣と非狩猟鳥獣の瞬時判別」「猟具の架設・分解点検」「距離目測(銃猟の場合)」などが課されます。とくに鳥獣判別では、スライドやイラストで提示される鳥類・獣類をわずか数秒で「捕獲可能か否か」「種名は何か」識別しなければならず、1問の誤認が致命的な減点につながります。
そのため、東京都内で一発合格を目指す受験者の大半が、試験直前に開催される東京都猟友会主催の初心者講習会を受講しています。講習会では本番と同型の模擬猟具を用いた実技指導や、頻出ポイントに絞った例題解説が行われるため、狩猟免許 独学 過去問の反復演習と講習会受講を組み合わせることが最短ルートとされています。
【費用総額・期間一覧】わな猟と第一種銃猟の違いを徹底比較
狩猟免許の取得を検討する際、初心者が最も直面するギャップが「わな猟」と「銃猟」の間に横たわる費用と手間の格差です。免許種別ごとの取得コスト、期間、ハードルを整理した比較データは以下の通りです。
| 項目・免許区分 | わな猟免許 | 第一種銃猟免許(散弾銃・ライフル等) | 第二種銃猟免許(空気銃のみ) |
|---|---|---|---|
| 免許試験手数料(都手数料) | 5,200円(一部免除者は3,900円) | 5,200円 | 5,200円 |
| 猟友会講習会+診断書代 | 約15,000円〜20,000円 | 約15,000円〜20,000円 | 約15,000円〜20,000円 |
| 所轄警察手続き(銃所持等) | なし(不要) | 約60,000円〜80,000円(講習・教習・申請等) | 約30,000円〜40,000円(射撃教習なし) |
| 装備・器具導入費(初年度) | 約30,000円〜60,000円(罠資材・ナイフ等) | 200,000円〜500,000円以上(銃・ロッカー等) | 150,000円〜350,000円(プレチャージ銃等) |
| 実質的な初期費用総額 | 約60,000円〜90,000円 | 約350,000円〜600,000円超 | 約200,000円〜450,000円 |
| 取得から出猟までの標準期間 | 1〜2ヶ月(最短) | 6ヶ月〜10ヶ月 | 4ヶ月〜7ヶ月 |
都市住民がまず「わな猟免許」から入門するケースが多い理由は、この圧倒的な初期費用の差と手続きのシンプルさにあります。一方、第一種銃猟免許は山林でのダイナミックな有害鳥獣駆除や大型獣捕獲を可能にする反面、後述する警察公安手続きの厳格さが最大の関門となります。

最大の落とし穴「銃所持許可」と「狩猟免許」の二重構造|警察署手続きのリアル
初心者が最も混同しやすい法制度の盲点が、「狩猟免許」と「銃所持許可」は管轄も根拠法も完全に別個の制度であるという事実です。
狩猟免許は「野生鳥獣を捕獲する資格」を都道府県知事が与えるもの(環境省管轄)に過ぎず、銃そのものを保有・携帯する権限は含まれません。散弾銃やライフル銃を持つためには、警視庁(各所轄警察署生活安全課)に対して銃砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)に基づく申請を別途行い、厳格な審査をクリアしなければなりません。
銃所持許可手続きの具体的な流れ
- 猟銃等初心者講習会の受講・考査:警察署で開催される講義を受け、筆記試験に合格(合格率約60〜70%)。
- 教習資格認定申請・身元調査:破産歴、前科、精神疾患の有無、近隣住民や職場への聞き込み調査が実施される。
- 射撃教習:指定射撃場で実包を用いたクレー射撃等の指導と実技試験を受ける。
- 銃の購入契約・ガンロッカー設置:銃刀法規格を満たす銃専用保管庫および装弾ロッカーの自宅固定設置。
- 所持許可申請と警察官による自宅立ち入り検査:保管庫の固定状況や保管体制の現物確認。
- 所持許可証の交付・現物確認(完了):銃を手元に引き取り、警察署で実測確認を行う。
身辺調査では同居親族の同意はもちろん、隣人や職場関係者への直接ヒアリングが行われるケースもあります。「都心の賃貸マンションでロッカーを壁に固定できるか」「家族の理解が得られているか」といった現実的な環境整備ができていなければ、銃の所持許可を取得することはできません。
【実態検証】都内ハンターのリアルな声と狩猟者登録・猟場確保の壁
試験に合格して免状を手にしても、自動的に山へ入って狩猟ができるわけではありません。狩猟を行うには、出猟するシーズンごとに当該自治体へ狩猟者登録を行い、登録手数料や狩猟税を納付して「狩猟者登録証」「記章」の交付を受ける必要があります。
東京都環境局の公示資料によると、東京都内で狩猟を行う在住者は、郵送による登録手続きを完了させる必要があります。しかし、現場のリアルな声を聞くと、東京ならではの物理的な制約が浮き彫りになります。
「23区内や多摩地域の平野部は、人家密集地や公園、特定猟具使用禁止区域に指定されており、銃を撃てる場所は存在しない。実際に活動できるのは奥多摩町や檜原村など西多摩山間部のごく一部に限られる」(都内在住・猟歴5年のハンター)
そのため、都内ハンターの多くは「東京都で免許を取得しつつ、狩猟者登録は山梨県、長野県、埼玉県、群馬県などの隣接県で行う」という二拠点遠征スタイルを選択しています。他県登録を行う場合は、登録先自治体ごとに狩猟税(わな猟:約8,200円、銃猟:約16,500円+手数料)が都度発生するため、活動拠点に応じたランニングコストの計算が欠かせません。

【プロの結論】狩猟に向いている人・慎重になるべき人の判断基準と補助金活用
社会構造的に見ると、少子高齢化に伴い全国の農山村で鳥獣被害対策実施隊の担い手不足が深刻化しています。これを受け、多くの地方自治体では狩猟免許 補助金・助成金制度(受験料や講習費、罠購入費用の全額〜半額補助など)を展開しています。東京都内の一部自治体(西多摩エリアの市町村など)でも、有害鳥獣捕獲の担い手育成を目的とした支援策が講じられるケースがあります。
しかし、単なる「ブーム」や「ファッション感覚」で参入することは推奨されません。命を奪い、安全管理に重い責任を負う狩猟の世界において、適性の有無は極めて明白です。
【プロの視点】向いている人の条件
- 厳格なルール遵守と自己規律を保てる人:銃刀法や鳥獣保護法の規定、安全確認のルーティンを例外なく徹底できる心理的余裕がある。
- 山間部への移動手段(自家用車等)と時間を確保できる人:早朝の出猟や解体作業、遠征に対応できる行動力と生活基盤がある。
- 獲物の解体・衛生管理に真摯に向き合える人:単なる射撃や捕獲ではなく、肉の利活用(ジビエ)や適切な残滓処理まで責任を持てる。
【プロの視点】慎重になるべき・おすすめできない人の条件
- 「都心近郊で手軽にジビエ調達ができる」と誤認している人:猟場までの移動コスト、解体施設や保管冷凍庫の確保といったインフラを考慮していない。
- 住環境が不安定、または同居人の完全な同意が得られていない人:特に銃猟の場合、賃貸物件での保管制約や家族の強い反対があると警察審査の段階で頓挫しやすい。
【狩猟免許 取り 方 東京】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:東京都の試験は独学だけでも合格できますか?
A1:知識試験(筆記)は公式テキストや過去問題集の独学反復で十分突破可能です。ただし、実技試験(鳥獣判別や罠・銃の取り扱い)は独自ルールや減点基準が細かいため、東京都猟友会が実施する「初心者講習会」を受講して実技の型を体得しておくことが強く推奨されます。
Q2:免許を取得すれば、東京都内のどの山でも狩猟ができますか?
A2:できません。都内の大半は市街地・鳥獣保護区・銃猟禁止区域等に指定されています。出猟可能なエリアは奥多摩町や檜原村などの一部山間部に限られており、入山にあたっては地権者の許可や地元猟友会との調整、禁猟区マップの厳密な確認が必要です。
Q3:第一種銃猟免許を取る場合、最初の1年で総額いくら必要ですか?
A3:狩猟免許試験費用、警察の講習・教習費用、銃本体(中古〜新品)、ガンロッカー・装弾ロッカー、狩猟者登録税、ハンター保険等を合算すると、概ね35万〜60万円程度が初年度の目安となります。
Q4:医師の診断書は精神科や心療内科でないと発行してもらえませんか?
A4:法令上は内科などのかかりつけ医でも作成可能ですが、近年は銃刀法および鳥獣保護法関係の診断書作成を敬遠する一般クリニックも存在します。事前に「狩猟免許申請用の精神機能等に関する診断書」の書式に対応可能か電話等で確認してから受診してください。
まとめ:2026年に東京で狩猟を始めるための最短ロードマップ
東京で狩猟免許を取得し、フィールドへ立つための第一歩は、「自身のライフスタイルに合った免許種別の決定」と「東京都環境局の試験日程・猟友会講習会のスケジュール確保」から始まります。
コストを抑えて週末に山と関わりたいのであれば「わな猟」から着手し、ステップアップとして銃猟を目指すのが最も堅実なルートです。一方、最初から銃猟を目指す場合は、免許試験と並行して所轄警察署での講習手続きを進め、半年がかりの計画として取り組む必要があります。
正確な法知識と万全の準備を整え、自然と命に真摯に向き合う第一歩を踏み出してください。 (出典: 狩猟免許 取り 方 東京(Yahoo!ニュース))